就職活動におけるインターンシップの位置付けと内定への影響についてご説明します。

2015年から就職活動の時期が大幅にずれ、日本の政府は学生に対して就職活動の前に行うインターンシップを推奨し始めました。

ところが、多くの学生はインターンシップに参加するべきなのかどうか迷っていると思います。今回は当時、私がインターンシップを行った経験から就職活動には影響するのか等の実態を紹介していきます。

インターンシップとは?

主に大学3年生(大学院1年生)の夏と冬に企業で行われる就業体験の事をいいます。学生が実際に企業で働いて社会勉強を行うための制度です。

社会勉強という名目のため、基本的に賃金は発生しません(金銭が発生する企業のインターンもあります)。また、就職活動をするにあたって、企業とのミスマッチなどを防ぐという目的もあります。

経団連に属している企業は原則インターンシップは採用活動に影響しない事となっています。

就職活動におけるインターンシップの位置付けと内定への影響についてご説明します。

インターンシップの内容は企業でかなり異なる

インターンシップは学生の就業体験を行うための制度なのですが、近年ではその定義がとても曖昧なものとなっています。

実際に会社の部署に配属され仕事を体験するものから企業説明会に毛が生えたようなものまであります。私は3社ほど学生の内にインターンシップを行いましたが、どの企業も内容がかなり異なるものでした。

一つの目安として、2週間以上の期間のインターンシップは完全就労型、それ以下の期間では会社の説明会や社員との懇談会などを主としているインターンシップとなっている場合が多いです。

私が参加したインターンシップの記録

私が就職活動中に参加したインターンの企業別の概要です。会社名は伏せますが、誰もが知っているであろう企業三社に参加しました。

A社 期間:1ヶ月程度

実際に会社の部署に配属され、上司に教えてもらいながら仕事を行いました。賃金も発生していて、まさに就業体験を行っていると実感できる内容でした。

B社 期間:1週間程度

参加した学生同士での議論や会社の社員との懇談会などがメインのインターンシップでした。会社の事について詳しくはなりましたが、実際に働く体験はできませんでした。

C社 期間:1週間程度

社員との議論や懇談会、会社の説明会などがメインでしたが、職場や現場の見学も多くありました。

インターンシップは内定に影響するのか?!

インターンシップは就職活動に影響がある場合とそうでない場合があります。

表向きではインターンシップは企業の採用活動とは関係ないと唱っていても、実際は関係があるという企業も少なくないです(企業もお金をかけて行っているのでなんらかの成果を求めるのは自然の事です)。

せっかくなら内定に結びつくようなインターンシップを行いたいという学生は多いはずです。ではどうやって内定に影響があるインターンシップかどうかを見極める方法を紹介します。

内定に影響するインターンシップの見分け方

さて、ではどのように内定に影響があるインターンシップかどうかを見極めればよいでしょうか?以下の項目を満たすインターンシップほど、内定に影響しやすいインターンシップだと言えます。

1、インターンシップへ参加するための選考が存在する

インターンシップに参加するために、書類審査や面接、webテストがあるような企業では就職活動に影響がある場合が多いです。審査や面接の回数が多いほどその傾向が高くなります。

2、インターンシップの期間が1週間以上

期間が短いインターンシップでは選考にあまり影響しないものが多いです。長ければ長い程、内定に直結していきます。

3、就労型のインターンシップ

実際の部署に配属されるタイプのインターンシップでは選考に影響するものが多いです。

4、外資系やベンチャー企業のインターンシップ

経団連に属していない外資系やベンチャー企業のインターンでは内定直結の場合も多くあります。

正直、内定に影響するインターン参加するためには就職活動並の選考や労力が必要となってきます。

しかし、本当に行きたい企業ならばインターンシップに参加する事をお勧めします。外資系やベンチャー企業、中小企業なら内定直結する場合もすくなくありません。

また、経団連のような大手企業の場合でもインターンシップに参加する事で選考が有利に運ぶ場合があります(ぶっちゃけ、元リクルーターの経験より、インターンの参加の有無はしっかりチェックしています)。

実際の私が参加したインターンシップの結果

A社 インターン参加のための面接数回あり

インターンシップ終了直後に再度面接を行い、内定通知を頂きました。

B社 インターン参加のための面接数回あり

インターンシップ終了直後は何もなかったですが、就職活動が始まると一般の選考とは別のルートでの選考を打診されました(私は選考にエントリーしませんでしたが、インターンシップに参加した他の多くのメンバーは内定を受け取っていました。)。

C社 インターン参加のための面接なし、書類選考のみ

面接がなかったC社では、就職活動が始まっても目に見える形での選考の優遇はありませんでした(選考中に考慮されている可能性はあります)。

大手企業に行きたければインターンに参加せよ!

私は数社のインターンシップに参加したのですが、最終的にはインターンを行っていない企業に就職しました。

しかし、私の個人的な意見として、何百倍という狭い門を潜り抜けなければいけない大手企業を目指すならインターンシップに参加する事は大きな利点になると感じました。

私の勤めている企業でもインターンシップに参加した方の割合は一般選考の割合に比べるとかなり低くなっていると感じています。就職活動での面接では運が絡んでくる場合も多くあります(面接官との相性が合わない等)。

単純にインターンシップを含めて2回アピールするチャンスあると考えれば参加しない手はありません。内定に直結しない場合でも、インターンシップに参加する事のメリットが大きいはずです。

こちらも参考にどうぞ

就職活動前に内定が欲しい場合は積極的に動こう!

インターンシップ中の働きぶりなどが評価され、内定を獲得できる場合も少なくありません。特に外資系やベンチャー、中小など経団連に属していない企業に多くみられます。

就職活動前に内定をゲットしたい方はインターンシップには積極的に参加するべきです。ただ、早すぎる内定は企業からの囲い込み等の問題が発生するケースがあるため、注意も必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?就職活動の形態は時代と共に変化しているように感じます。今までのような「数回の面接で内定獲得」ではなく、インターンシップのように長期的な活動が優先的に評価されるようになって来ています。

どの企業も積極的に行動できる人材を探しています。就職活動前のインターンシップへの参加は行動力を表すための一つの手段だと考えます(そういった意味ではインターンシップが選考に影響しない場合などないのかもしれません。)。

本当に入りたい企業があるなら、インターンシップには絶対に参加する事をお勧めします。

・インターンシップへの参加は企業によって内定に影響する

・内定に直結するようなインターンシップは、期間、面接回数、就労型などで見極める

・本当に行きたい企業なら積極的に行動する

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Nickey

Nickey

愛知県出身で、現在はベトナムのフエに在住。デンソーやNTTデータベトナムを経て、ベトナム法人 HD Global Consulting Co.,Ltd, を設立。 ベトナムから東南アジアを中心とした世界の面白いや少し役に立つ情報を発信しています。ベトナム人の妻を持つパパであり、日々ベトナム語と格闘中。

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