ベトナム語で「ありがとう」と「ごめんなさい」を 日常会話からビジネスでの使用シーンの使い方をご紹介します。

旅行や旅先ではなかなか現地の言葉を使うのは難しいですが、「ありがとう」と「ごめんなさい」はどんな国に行っても使いたい言葉です。

現地の言葉で感謝や謝罪を行うことは、英語などのグローバル言語で行うよりもより気持ちが伝わります。

特にベトナムでは英語を話せる人は少なく、英語に抵抗を持っている人が多いので、ベトナムへ観光に行ったらベトナム語で「ありがとう」や「ごめんなさい」を言ってみてください。

現地の方も喜んでくれるはずです。今回はそんなベトナム語での「ありがとう」や「ごめんなさい」のフレーズをご紹介していきます。

ベトナム人はおおらかで寛容
ベトナム人はおおらかで寛容な性格の方は多いです。そのため、あまり怒らず常にポジティブな性格をしています。「ありがとう」や「ごめんなさい」のフレーズを知っているだけで、一気に親しくなれたり、何かトラブルがあっても許してくれるはずです。
ベトナム人の性格や特徴

ベトナム語で「ありがとう」と「ごめんなさい」の使い方。日常会話からビジネスでの使用シーンでの用法をご紹介します。

ベトナム語での「ありがとう」

ベトナム語でのありがとう「カム オン」といいます(正確には以下のような発音です。)。ベトナム語でありがとうは、漢字の「感恩」から由来しています。多くのベトナム語が中国語の影響を受けているため、発音のどことなく似ています。

ベトナム語には方言があり(ざっくりと北部と南部に分かれます)、ホーチミンやダナンを始めとする南部や中部は「cám ơn」、北部では「cảm ơn」と発音します。基本的には南部の発音で大丈夫です。

発音のポイントとしては「カァ↑」で強く押すように発音し、「↓ム」でははっきりと発音しないように軽く発音すると伝わりやすくなりますよ。

ベトナム語で「ありがとう」
cám ơn  発音:カァ↑↓ム ↑オォン

ベトナム語で「ごめんなさい」

ベトナム語で「ごめんなさい」は「シン ロイ」といいます。実はあまりベトナム人は使わなかったりするのですが、迷惑を掛けたりした際には使いたいフレーズです。

日本語の「すいません」のフレーズに似ており、謝るとき以外にも、相手に気づかいてほしい時などにも使用します。

ベトナム語で「ごめんなさい」
xin lỗi 発音:シン ローイ

ワンアップした「ありがとう」や「ごめんなさい」の使い方のご紹介

旅行や観光などでは一言「カム オン」や「シン ローイ」を使用できれば問題ないですが、実際にベトナム人はシーンの応じて様々な用法や言葉を付け加えたりします。

少し付け加えるだけで、さらに相手への感謝や謝罪の気持ちが強まり、より丁寧な言葉になります。

より丁寧にありがとうを伝える

「カム オン」だけでは「ありがとう」だけの意味でしかなく、日本語でも同様により丁寧に「ありがとうございます」や「ありがとうございました」と言いたい時には以下のように表現します。nhiểuを付け加えるだけで、より丁寧な表現になります。

より丁寧な「ありがとう」
「ありがとうございます」「ありがとうございました」=「cám ơn nhiểu」「cám ơn rất nhiều」

ビジネスシーンでの「ありがとう」

ベトナムのビジネスシーンでは「カム オン」の頭に丁寧な表現の「シン」を付け加え「シン カム オン」と表現します。

近年では日本企業がベトナムに多く進出してきているため、ビジネスでビジネス語を少し使用する方もいらっしゃると思います。ビジネスのシーンでは「シン」を入れて話すのがビジネスでは好まれますよ。

ビジネスシーン
目上の人やビジネスシーンにビジネスパートナーに対して、「Xin」を頭に付ける→「Xin cám ơn」

人称代名詞を付けることでより親密に!

ベトナム人同士では言葉に人称代名詞を付けて話すのが一般的です。知らない人に対して感謝気持ちを述べたいときに、「cám ơn」と伝えてしまうとベトナム人同士であれば、感謝の気持ち軽く、失礼を与える場合があります。

外国人であれば、問題はありませんが、付け加えるだけでより親密になれるはずです。

またこちらは「xin lỗi」でも同じで、「ごめんなさい」を伝える時にも、人称代名詞を付け加えて、より親しみを込めて言うのが一般的です。

余談ですが
私ニキは顔の造りが東南アジアっぽいのかわかりませんが、ほぼ100%の確率でベトナム人がベトナム人として接してきます。話すまでは全くわからないそうなので、失礼にならないためには人称代名詞は付けるようにしています。

親友や同い年、年下の人に対して言う場合
cám ơn nha カム オン ニャ

ほぼ同い年、年上の男性にお礼を言う場合
Cám ơn anh カム オン アン

ほぼ同い年、年上の女性にお礼を言う場合
Cảm ơn chị カム オン チー

年が少し離れて、年上の男性にお礼を言う場合
Cảm ơn bác カム オン バァク

年が少し離れて、年上の女性にお礼を言う場合
Cảm ơn cô カム オン コー

年配の男性にお礼を言う場合
Cảm ơn ông カム オン オン

年配の女性にお礼を言う場合
Cảm ơn bà カム オン バー

性別が関係なく、年下の人にお礼を言う場合
Cảm ơn em カム オン エム

ベトナム語の人称代名詞

ベトナム語で「どういたしまして」はどう言う?!

Cảm ơnと言われたら、「どういたしまして」と伝えるのが一般的です。ベトナム語では以下の二つのフレーズは「どういたしまして」にあたります。

特に意味の違いや区別はしておらず、人の好みによって使われます。

ベトナム語で「どういたしまして」

Không có gì  コーン コー ジ

Không sao đâu コーン サオ ダウ

番外:文章での「ありがとう」

こちらはあまり使う頻度を少ないとは思いますが、文章で感謝の意を示したい場合は以下のように書きます。
・文書の場合、「Xin trân trọng cám ơn」「Xin chân thành cám ơn」

まとめ

いかがだったでしょうか?「ありがとう」や「ごめんなさい」だけでも実は色々なバリエーションがあります。

簡単な「カム オン」に少しフレーズを添えるだけでも、ベトナム人が受け取り方はだいぶ変わってきます。旅行先などで是非使ってみてください。

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Nickey

Nickey

愛知県出身で、現在はベトナムのフエに在住。デンソーやNTTデータベトナムを経て、ベトナム法人 HD Global Consulting Co.,Ltd, を設立。 ベトナムから東南アジアを中心とした世界の面白いや少し役に立つ情報を発信しています。ベトナム人の妻を持つパパであり、日々ベトナム語と格闘中。

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