ベトナムの婚姻式とは?日本と比べると豪華な結納をご紹介します!

みなさんこんにちは。今回は先日私たちが行ったベトナムの婚姻式について紹介していきます。はじめに日本ではあまり婚姻式について馴染みがないと思いますが、海外ではよく結婚式の前に婚姻式を行います。

婚姻式は日本でいう「結納」にあたる

日本の結納にあたるのが、海外の婚姻式。昨今の日本では結納を行うカップルがかなり少なくなって来ている事もあり、なかなか婚姻式の位置づけがわからない人も少なくないでしょう。

結納の意義

本人の婚姻により両家が親類(親族)となり「結」びつくことをお祝いし、贈り物を「納」め合う儀式。一般的には新郎家から、新婦家へ、結納の品を納める。本来は帯や着物地などに縁起物を添えて贈るが、現代では帯や着物の代わりに金子包み(結納金)を贈る。(結納金を帯地料・小袖料などというのはこの名残り)結納は通常、公の場でなされることはなく、両家の間の私的な儀式・儀礼や祭り事であるが、結納により「結婚をします」という約束を正式に交わしたことになる。新郎&新婦が主役であるが、親から親へのプロポーズの意味が大きい。結納 – Wikipedia

プロポーズがカップル間の婚約、婚姻式(結納)が家族間の婚約のようなものです。日本でも、ベトナムでの婚姻式の意義が同様です。

日本では家族間で婚約式(結納)を行いますが、ベトナムではもっと盛大に婚姻式が行われます。今回はその模様を紹介していきます。

ベトナムでの婚姻式の模様を紹介!

ベトナムでは婚姻式を行う前に新郎の家から新婦の家まで「花嫁を迎える式」のパレードを行う文化があります。

貢物を担ぎ、新郎側の家族で新婦の家まで大名行列を作り歩いていきます。

図.婚姻式前のパレードを使われる貢物

「花嫁を迎える式」のパレードに向けて大名行列を作ります。貢物を担いで、新婦の家まで出発します。

長距離の移動では人力車を使う!

新郎の家から新婦の家まで離れている場合、歩きではなく人力車やトゥクトゥク(東南アジアの数人乗れるバイク)などを使って移動します。

このようなパレードを行う事で、街中の人から注目を浴び、お祝いの言葉を多数いただきます。このように街を挙げてお祝いするのがベトナム流の婚姻式です。

しかし、慣れてない日本人にとっては、なかなか恥ずかしいものでもありました(笑)

図.パレードで人力車に乗り換える様子

図.人力車に乗り換えました。大人数なので迫力があります

図.人力車で町中を移動している様子

新婦の家に近づいたら再び列を組んで、新婦の家へ・・・

新婦の家に近づいたら再び列を組んで、家の中へ入っていきます。新婦側は家で出迎えの準備をして待っています。

女性陣は結婚式では皆きれいなアオザイを着ています。しかしながら、本当にベトナムのアオザイはセクシーですね(笑)ちなみに男性は婚姻式ではスーツで大丈夫ですが、結婚式ではアオザイを着ます。

新郎側がアーチを潜った後、貢物を新婦側へ献上します。

図.人力車から降りて再び、大名行列を作りました

図.新婦の家へ入場して行きます

図.貢物を献上している様子

婚姻式では家をその時のためだけに改装

新婦の家に着いたら婚姻式を始めます。実はこの日の為だけに家を仲を改装します。そして、婚姻式が終わるとすぐに片づけてしまいます。

なんかとても勿体ない気もしますが、盛大に行うのがベトナム流です。両家が対面するように並び、挨拶を行って盃をかわします。

図.両家が対面して挨拶をしている様子

誓いの儀式は仏壇に祈りをささげる

ベトナムでの結婚の誓いは言葉ではなく、仏壇に向かって手を合わせて祈ります。ご先祖に結婚の報告し、誓いを立てるのです。

図.手を合わせて結婚の誓いをする様子

婚約式が終わったらパーティーが待っている

婚約式が終わったら、披露宴会場へ移動し、パーティーを始めます。婚姻式の披露宴ですが、親戚中の人たちを呼びます。

ちなみに、私達の婚約式ではざっと100数人集まりました。全員が集まった所で新郎新婦の入場、ケーキ入刀、シャンパンタワーを行います。

ベトナムでは日本よりも花火や紙吹雪、音響など派手に行います。そして、一通り式が終わると、歌いたい人が歌い出したり、ダンスしたい人がダンスを始めたりと自由にパーティは進んでいきます。

そして、帰りたくなった人から帰って行きます。このように日本よりも自由さがベトナムの婚姻式のパーティーにはあります。

ちなみに何度も言うようですが、結婚式ではなく婚姻式です(笑)。結婚式では更に大きい規模のパーティーが行われます。

図.ケーキ入刀の様子

図.シャンパタワーの様子

図.パーティーの最後は花火に紙吹雪!

日本よりも派手で大規模なベトナムの婚姻式

伝統をしっかりと重んじながらも、楽しむところではしっかりと楽しむのがベトナムの婚姻式です。

派手でとても盛り上がるパーティーは日本のバブル時代を思わせるようなものでした(話でしかバブルは知りませんが・・・)。

ちなみに、婚姻式では御祝儀がないため、主催者の全負担です(結婚式ではあります)。

ベトナムの婚姻式はいかがだったでしょうか?日本と違う点が多く、私もかなり驚かされました。しかしながら、家族、親戚、友人を巻き込んで華やかに行う婚姻式はとても良いものでしたよ。

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Nickey

Nickey

愛知県出身で、現在はベトナムのフエに在住。デンソーやNTTデータベトナムを経て、ベトナム法人 HD Global Consulting Co.,Ltd, を設立。 ベトナムから東南アジアを中心とした世界の面白いや少し役に立つ情報を発信しています。ベトナム人の妻を持つパパであり、日々ベトナム語と格闘中。

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