ベトナム語や英語等と比べた日本語の良いところをご紹介していきます。
外国語を勉強し始めると、外国語と日本語を比べ言語の違いに気付くようになります。
私たちが普段使っている日本語は実は他の言語に比べると良い部分がたくさんあります。
英語やベトナム語と比べてみて・・・
私は今までアメリカや中国(上海)、今はベトナムに住んでいて、色々な言語を勉強してきました。中国語は日本語と似ている部分も多いので今回は割愛しますが、英語やベトナム語と比べた日本語の良さを今回はご紹介していきます。
ベトナム語や英語等と比べた日本語の良いところをご紹介していきます。
それでは早速、日本語の良いところをご紹介していきます。
文字が漢字なので全体像を認識しやすい(速読しやすい)
日本語は漢字を使っているため、物事を表現する際に、文字数が少なくなる傾向があります。そのため、他の言語と比べると文章を素早く理解することができます。
本を読んだり、新聞を読んだり、ブログを読んだりする際に、日本語の場合は英語やベトナム語に比べると圧倒的な速さで読み終えることができます。
I go to the library (15文字)
私は図書館に行く(8文字)
また、漢字は象形文字(実際の物の形から作られた文字)のものが多く、絵のように意味を認識することができます。この象形文字が文字の認識をさらに進めています。
漢字を覚えるのは大変ですが、漢字を知っているからこそのメリットは実は多くあります。
文字の意味がなんとなく推測できる
英語やベトナム語で所見の文字の意味を理解するのは困難ですが、日本語の特に漢字はなんとなく意味がわかることが多いです。
例えば”鰯”という文字が所見の場合でも部首が魚辺なので、なんとなく魚の一種なんだろうなというのが推測できます。
これは英語になるとsardineとなり、皆目見当がつかない文字列と化してしまいます。
鰯(いわし)を食べる
I eat a sardine
曖昧な表現ができる
日本語は曖昧な表現ができる(空気を読む)のが、他の言語に比べて良いところかと思います。
英語やベトナム語では注意したり、相手に嫌なことを伝える時は直接的な表現になりがちで、あわや喧嘩になってしまうのではないかと冷や冷やする場面がよくあります。
その反面、日本語は曖昧に表現できるので、相手に不快な思いをさせずにこちらの意図を伝えることができます。
発音が簡単で、通じやすい
こちらは日本人ではなく、日本語を学ぶ外国人目線のメリットになりますが、日本語は5つの母音しかなく、声調(言葉の抑揚)がないため、発音が非常に簡単です。
こればベトナム語になると母音がなんと11つになり、さらに声調(言葉の抑揚)が6種類存在します。
正確に発音するためには、かなりの練習が必要となり、現地人と会話するハードルは日本語に比べてかなり高いです。
日本語は漢字があるから難しいというのを聞いたことがあると思いますが、会話に関してはとても簡単な言語です。話すだけであれば、ハードルはかなり低く、勉強しやすい言語となっています。
*日本語では抑揚が間違っていても、意味が簡単にわかりますが、他の言語では全く通じなくなってしまう言語が多く存在します。
カタカナや漢字などの違いで表現方法を変えられる
日本語は言語の中でも珍しく、ひらがな、カタカナ、漢字という3つ文字を使う言語です。
それ故に、文字の違いで表現方法を変えられるのも日本語の面白い特徴だと思います。
ひらがなを使うと何処か優しいイメージになり、カタカナを使うと、海外の影響を受けた欧風なイメージに、そして漢字を使うと少し固く古風なイメージが出てくるかと思います。このような表現も日本語にしかない面白い点だと思います。
ひらがな:たばこ
カタカナ:タバコ
漢字:煙草
結論が最後に来るので、面白い表現ができる
個人的に日本の漫才を海外でやるのは難しいと思っています。何故なら外国語は主語の後に動詞、その後に目的語が来るため、すぐに言いたいことの結論がわかってしまいます。
その反面、日本語は主語の後に目的が来て、最後に動詞が来るため、最後を聞くまでその文章の結果がわからないという特徴をもっています。
これが日本語のユーモアを引き出しているのではないかと思っています。
まとめ
日本語には他の言語にはない、良いところ、面白いところがたくさんある言語だと思います。
漢字をたくさん覚えなければいけない等の大変な点もありますが、実はそれが私たちの普段の生活をより良くしてくれているのです。
是非機会があれば他の言語も学んでみると、自国言語の良さも同時にわかり、言語の面白さに気付けるようになるかと思います。