日系大手企業のここが働きづらい!外資系ベンチャーからみるデメリットをご紹介します。
みなさん、こんにちは。最近は就職活動も開始となり、大手を目指す人は多いのではないでしょうか?
前回の記事は日本の大手企業の良いところを紹介しました。新卒では大手企業を目指すべきなことは変わりませんが、大手企業を経て外資企業で働いて私が思う、日系の大手企業だからこそのデメリットをまとめてみました。今後大手企業を目指す人に参考になれば幸いです。
日本の大手企業のメリットは以下の参考にしてみてください。
日系の大手企業で働くことのデメリット
お金を稼いでいるという感覚がない(個人の裁量が小さい)
日本の大手企業では個人の裁量はとても狭く、小さく、大きな歯車(よく使われる表現ですが、的をいています。)の一部のような仕事になりがちです。
そのため、良い給料を貰いながらも、自分の仕事が会社の利益に貢献しているという感覚があまりありません。
この感覚は仕事へのモチベーションに繋がる部分もあり、感覚がないということは人によってはデメリットになります。
潰しの効かない仕事になりがち?!
大手企業では人がたくさんいるので、それ故に企業を維持するためだけるある部署など、他の企業では見られない部署や仕事がたくさんあります。
また、上記の個人の裁量が小さく、とても専門的な仕事になりがりなため、いざ転職を考えた時に、自分の経験が役に立たない可能性があります。
終身雇用が潰れつつある日本
潰しの効かない仕事が成り立つのは日本の終身雇用の体制が一つに起因していると思います。
しかしながら、現在の日本では大手でも終身雇用が脅かされつつあります。万が一の時を考えると大手の潰しが聞かない仕事はかなりのデメリットになります。
リスクを異常に気にする必要がある
典型的な日系企業の特徴はリスクを異常に気にして、危険な橋は渡らない傾向があります。
そのため、新しく画期的な物は生まれにくく、いかにリスクを下げ、安全かという点から仕事をする必要があります。
新しいことにチャレンジできるような環境は外資に比べてると殆どないです。
このような仕事振りが好きな人にとってもは良い環境ですが、あまり面白い働き方とは思えません。
それ故に、ルールに縛られすぎる
大手の企業になるほど、多くのルールが存在します。それ故に身動きが取りにくくなっていきます。
階段で躓いただけで、緊急部内会議が入るなど、過剰なリスクへの対策としてのルールが多すぎて、頭が痛くなってしまうこともあります。
意思決定が遅い
上記のように、リスクを異常に気にする必要があるので、意思決定はとても遅いです。
また、それに伴う資料作成や分析に多大な時間を取られてしまう傾向があります。
逆に外資では石橋を見た瞬間に突っ走るような企業も少なくありません。
石橋を叩いて、何度も模擬の橋を作成しては壊して分析し、リスクを洗い出してから渡るのが日系大手企業の特徴です。
そんな時は「022022」ですね。
上下関係が明白で、意見を言いにくい
大手企業ほど、上下関係が明白となっており、階級が2階も違うときには、ほとんど意見を言えないような雰囲気になります。
上の言うことは、常に正しく、文句を言わずに働くのが美徳とされています。
年功序列 個々の成果は出にくい
大手企業にような何万という従業員がいる会社だと、個々の成果はなかなか評価せれにくい環境があります。
また、どんなによい成績を上げても、給料は年功序列で決まっており、なかなか上がらない傾向があります。
上司は本当に優秀ですか?!
上記のように、逆に仕事ができなくても、年功序列のため昇給していくのが大手企業の特徴です。
本来ならば優秀な方が上司にいるはずですが、そうとも限らないのが年功序列の悪い所です。
また、年功序列ゆえに、圧倒的な縦社会が形成されており、担当レベルや新入社員にとっては働きづらいこともあるかと思います。
昇進は運要素が強い
大手企業では多くの部署がありすぎて、昇進は現在の上司次第なところが大きいです。
新卒や転職で入った企業の上司を選択する権限はありませんので、なんとも運次第なところがあると言っても過言ではないでしょう。
ほどよく休憩を取りながら仕事ができない(忙しいが残業はできない)
大手企業は法令順守の意識がとても高いです。そのため、残業等は社員証に埋め込まれたICチップで管理している企業は多いです。
一見、残業が少ないことは良いことですが、問題は残業は削られても、仕事は減らないところにあります。
私が大企業にいたときは、朝9時から夜まで常に全力疾走をして仕事をしている感じでした。ほどよく休憩を入れながら仕事をすることができなくなるのも大手企業の特徴だと思います。
仕事が全然終わらないのに、帰らないといけない恐怖はなんともいえない感覚です(いいものではもちろんありません。)。日本の縦社会で残業を規制するのは、下の社員の首をさらに締めていきます。
まとめ
いかがだったでしょうか?大手企業では給料や福利厚生が良いとは裏腹に、大手企業だからこそのデメリットも多く存在します。
しかしながら、冒頭でも書いたように、新卒では大手企業に入ることをお勧めします(大手から中小は簡単ですが、その反対はかなり難しいため)。