就職活動をする際に離職率だけを見て安心してはいけない理由をご紹介します。

みなさん、こんにちは。今年度も就職活動が本格的に始まり大変な日々を送っている学生さんが多いと思います。本当にお疲れ様です。

そんな就活では誰もがホワイト企業に勤めたいと思いますよね。そこで、ホワイト企業を計る指標として使われているのが離職率です。

実際に、就活ランキングで上位に並ぶ企業は毎年大手企業で且、離職率が低かったりする企業が多いです。ただ、この離職率ちょっと考えないといけない問題が多く含んでいます。

今回はこの離職率について考えて行きたいと思います。

就職活動をする際に離職率だけを見て安心してはいけない理由をご紹介します。

離職率は期間を確かめないといけない

離職率を見る際にまず気をつけたいのが、入社何年の離職率を示しているかという事です。基本的に上場企業であれば、入社から3年後の離職率の提示が義務付けられています。

そのため粉飾等がなければ正しい数字となります。ただし、上場していない企業等ではデータの開示が義務づけられないので、離職率○%と謳っていても、実際には、1年間だけのデータだったり、ひどい場合は一ヶ月だけのデータを示していたりします。

そのため、「期間」はしっかりと把握する必要があります。こういった信頼性も含めて大手の方がホワイト企業が多い所以なのでしょう。

大手企業は離職率が低い?

前項でも記述したように、一般的に大手企業は中小企業に比べて、離職率は低いとされています。データから明らかです。ただし、大手企業では離職率は低いが、あるものが高いケースが多いです。

気をつけたい休職率

私が新卒で入った会社は、日本の会社の中でも時価総額、従業員数が10本の指に入る大手企業でした。そして毎年離職率が低いホワイト企業としてランキングしている企業の一つでもあります。

確かに、離職率はとても低い会社でした。ただし、その代わりにとても休職率の高い会社でもありました。この休職率は世の中に開示されないデータなのでやっかいです。

離職率は10%以下、しかしその実態は・・・
データがないので正確な情報は分かりませんが、鬱病に掛かかっている新人は多く、離職率と休職を合わせると平均の30%程度まで行っている可能性があります。大手企業では離職する人は少ないですが、休職する人がとても多いのです。

なぜ大手企業では離職しないのか?

会社としても離職率をかなり意識している

一つ目の理由として大手企業になるほど離職率をかなり気にしています。新人が辞めようものなら、課長、部長、もしかしたら役員とで全力で止めに来るでしょう。

そして、「きっと疲れているから休んだら?!」→ 休職となるのです。

大手企業なら移動もできる・・・が
大手企業なら部署の移動ができます。しかし、新人だと話は別で、部署を跨いでの移動はかなり難しいのが現実です。この辺も新人は知っておくべき事の一つだと思います。そのため、休職するか辞めるかの選択しか取れないのです。
大手=ホワイトであるという固定観念が抜けない

大手はホワイト企業であるという固定観念が抜けず、転職しても次も悪くなると考える人はとても多いです。

離職率が低い大手に入ったからといってホワイトではない可能性がある

以上の私の実体験より、離職率が低くても、休職率がとても高い大手企業は存在します。逆に、離職率や勤続年数が悪くても、とても働きやすい外資やメガベンチャーなども沢山あります。

すべてがすべての会社がそうではありませんが、離職率だけ見てもホワイト企業だと安心できないかと言えます。

ではどうやって回避するか?

本当にホワイト企業かどうかを見極めるためには、中の実態をしっかりと把握する必要があります。就職活動やデータだけの表面上から得られる情報だけに頼っていると入社後のギャップに耐えられなくなる可能性があります。

もしかしたら、定年まで働き続ける可能性がある会社です。可能ならばしっかりと調査し、行動する事をお勧めします。

実際にゼミOBなど、腹を割って話せる人に聞いてみる

腹を割って話せるという所がポイントです。どんな会社でも働いていれば1つや2つの嫌な場所があります。

どんな所が良いのか、悪いのかしっかりと教えてくれる人に聞いて見るのがよいです。正式な就活イベント等での説明会などだと、どうしても表面上だけの話になりがちです。

私もリクルーターを何回か行いましたが、公の場ではリアルな話はできない物です・・・(笑)

インターンに参加する

近年活発化しているインターンですが、私は是非多くの会社に行ってみる事をお勧めします。会社の雰囲気など、その部署に行けばなんとなく掴めるはずです。また、1つだけでなく多くの場所に行ってみる事が重要です。

一度就職してしまうと他の企業の中を見る事ができるチャンスなど皆無です。私自身インターンを数社行ったお蔭で、働き方を比較でき、転職へ踏み切れた所もあります。

参考記事
実際の職場を見てみる

インターンに参加するの理由と同じですが、実際に働く場所(オフィス内)を可能ならば見せてもらうと良いです。実際に見るとどんな雰囲気や社風などが分かるはずです。

最後に

どんな事に対しても、固定観念を持たず柔軟な考えをもっていれば、自ずとよい道は開けるかと思います。合わなかったら転職すればいいと言いますが、転職も一回するだけでもかなり大変です。

できる事ならば自分にあった企業に一発で入りですよね。しっかりと自分の目で見て、判断できればよい企業に出会えるはずです!検討を祈ります。

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Nickey

Nickey

愛知県出身で、現在はベトナムのフエに在住。デンソーやNTTデータベトナムを経て、ベトナム法人 HD Global Consulting Co.,Ltd, を設立。 ベトナムから東南アジアを中心とした世界の面白いや少し役に立つ情報を発信しています。ベトナム人の妻を持つパパであり、日々ベトナム語と格闘中。

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