ベトナム語で指示語である「これ」や「あれ」をどのように表現するのかご紹介します。
ベトナムで「これ」や「あれ」といった指示後を使うときは、日本語と多少の違いがあるので注意が必要です。
今回は日本語の「これ」や「あれ」といった指示後に相当する「đây」「đó」「đấy」「kia」の使い方をご紹介します。
ベトナム語で指示語である「これ」や「あれ」をどのように表現するのかご紹介します。
「đây」は日本語でいう「これ」
日本語の「これ」に相当するのが「đây(ダイ)」です。ベトナム語ではスピーカーとリスナーの位置関係を気にするのですが、「đây(ダイ)」を使用する際にはスピーカーから物や人が近い際に利用します(これは日本と同じです)。
Đay の使用例.
Đay là chị Jenny :こちらはジェニーです
Đay là ang Nickey :こちらはニキです。
「đó」「đấy」は日本語でいう「それ」
日本語の「それ」に相当するのが「đó(ドー)」「(ダイ)」となっています。基本的にどちらを使っても構いません。
「đấy(ダイ)」はタインサックが付いており、「これ」を指す「đây(ダイ)」とは違うの注意してください。「đấy(ダイ)」は音程を最後に上げます。
こちらは差したい物/人がスピーカー側でなく、リスナー側に近い場合に使用します。両者から共に遠い場合には「kia(キア)」を使用するので注意が必要です。
đó, đấy の使用例.
Đó/Đấy là va-li của chị :それは彼女のスーツケースです。
Đó/Đấy là quả tao :それはリンゴです。
「kia」は日本語でいう「あれ」
「kia」は日本語でいう「あれ」に当たります。前項ですでに述べてしまいましたが、「kia」を使い際には、物/人がスピーカー、リスナー共に遠い場合に使用します。
日本語ではどちらかというとスピーカー目線で遠いか近いかで指示語を使い分ける傾向がありますが、ベトナム語ではリスナー側の視点でも指示語が変わってくるので注意が必要です。
kiaの使用例.
Kia là lý của chị :それは彼女の荷物です。
Kia là quả tao :それはリンゴです。
まとめ
いかがだったでしょうか?ベトナム語の指示語は日本語の指示語とは少し違うことがわかります。言語ではこのような微妙な違いが大きな誤解を招きやすいです。
自分の母国語に惑わされないようにすることが、多言語を学ぶ上では大事になってきます。べトナム後に対しても、母国語とは少し違う視点で考えることをお勧めします。