国際結婚カップルの7割は離婚する本当の理由をご紹介します。

こんにちはジェニーとニキです。グローバル化の流れもあり、国際結婚の数は日本は増加傾向ではありますが、それに以上に離婚の数はどんどん増加しているようです。

なんと、2010年のデータによると結婚者数が約2万件に対して、離婚者数は約1.5万件と約7割の国際カップルが破局していることがわかります。(下図 厚生労働省 出典)

日本人同士の離婚率が3割程度と比べると、およそ離婚率は2倍もあり、国際結婚をしたカップルのほとんどが上手くいかないことがわかります。

私たちも国際結婚をしている関係上、国際カップルの知り合いは多く、国際結婚が上手く行っている例や、上手く行っていない例をたくさん知っています。

今回はそんな国際結婚ではどうしてこんなにも続かないのか、その本質的な原因についてご説明します。

私たちも結婚3年目に・・・
私たちも2018年で結婚3年目、同棲を含めると7年目に入ります。ここまで来るのには、日本人同士ではありえなかった困難がたくさんありました。
これから、国際結婚を考えている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

国際結婚カップルの7割は離婚する本当の理由をご紹介します。

常識が通じない(文化の違い)

私のたちが一番苦労したのは文化の違いから生まれる常識の違いです。国が違えば、常識はがらっと変わることがあります。

例えば、日本では大麻やマリファナは違法ドラックと認識されていますが、そうでない国は実はたくさんあります。

教育とは怖いもので、何十年もドラックは悪いと教えられ続けられると、その概念は簡単には覆すことができません。

常識が通じないため、喧嘩が絶えなくなり、言い合いにすぐなるのですが、国際結婚で厄介なのがお互いがその国(概念)では全うなことを思っている点です。

お互いがどうがんばっても理解できないことが多々出てきます(大麻やマリファナが健康に良いなんて言われて理解することができますか?)。

話合いで解決すべきという表面上の言葉だけでは解決できないことがたくさんあるのです。

言葉の壁

国際結婚をするとどちらかが母国語ではない言語、または両方が第2言語を話すことになります。

母国語同士でも、言葉の壁を感じることが多い中、国際カップル同士の言葉の壁は想像以上です。

言語による障害はじわじわと関係性に影響してくることが多く、日々の些細なミスコミュニケーションがどんどんと積もっていきます。

また、相手とはコミュニケーションはしっかりと取れていても、母国語のように扱えないイライラから来るはストレスは想像以上です。

私は英語を学ぶことが好きで英語で話すことも大好きなのですが、それでもビジネスにて英語で何時間も会議を行うと、頭が爆発しそうになります。

どんんなに流暢に話せても第二言語を長時間扱うのは多大なストレスが掛かります。

性に関する考え方の違い

海外での性に関する考え方は国によって色々です。

日本は奥さんは家で料理を作って旦那の帰りを待つようなイメージが未だにありますが、私の奥さんのベトナムでは女性への社会進出は当たり前で、日本では考えられませんが、管理職も半分程度は女性です。

こういった日本人にとっては当たり前だった夫婦の在り方が海外では全く違います。

女性だから、男性だから、という固定概念は夫婦の概念に通じており、このお互いの考え方のズレが国際カップル同士での良好な関係性を保つことができない理由になっています。

移住環境の違い

国籍、住んでいる場所が違うとそれぞれ体質も変わってきます。寒いところに住んでいれば、寒さに強いですし、逆もしかりです。

結婚すると毎日同じ場所で生活をするのですが、温度や湿度等をどちらに合わせるかは死活問題となります。

暑すぎてもストレスが溜まってしまうし、寒すぎても風邪をひいてしまいます。

このような些細な問題は毎日起こります。

食生活の違い

結婚をするとお互い毎日別々のものを食べるという訳にはいかなくなります(食事を別々に取り始めると、だんだんと関係は冷めきっていきます)。

しかしながら、国が違うと嗜好ももちろん違います。これは食べ物なのか?というぐらい辛いものや、甘いもの、苦いものがあったりします。

私はいろいろな国籍の友達がいるため、様々な国の料理を食べていましたが、明らかに遺伝子によって味の感じ方は違っていると断言します。

貴方がおいしいと思っているものは他の国の人から見ると、まったく違う味に感じているはずです。

味覚がまったく違う男女が毎日同じ物を食べていたら、どちらかがストレスを溜め込んでいくのは明白です。

食生活がある程度似ている国同士の方が、離婚率は低いと思っています。

家族についての考え方

日本での家族についての考え方と世界での家族についての考え方が時にとても違う場合があります。

例えば、ベトナムでは家族との結びつきは日本の在り方よりもとても強く、結婚しても一緒の家に住んでいることは当たり前で、毎週末家族(親戚も含む)全員で食事等をするのは習慣となっています。

東南アジアや中国の人と結婚するというのは、家族と結婚することだよく言われます。接する時間が多くなるほど、すれ違い等が生じやすく、夫婦間の関係も悪くなってしまいがちです。

特に、日本人にとっては(誰でもそうですが)馴染みのない文化になりますので、生半可な気持ちで結婚すると大変な目に合います。

子供についての考え方

文化や家族についての考え方が違えば、子供の教育方針等の考え方も全く違ってきます。

日本人でも起こりがちですが、国際カップル同士では考えられないようなことがよく起こります。

アメリカでは悪いことをしたら拘禁される?
子供へのしつけの仕方は世界によっては様々ですが、アメリカでは子供が悪いことをしたらdetention(拘禁)されたり、grounded(家からでない)ような措置を取ることが一般的です。あまり、口で怒るとうよりは、一人で反省しなさいというしつけ方法が一般的です。

両親との遠距離

国際カップルとなると、どちらかの家族とは別の国で住む場合がほとんどだと思います。

家族と別れ離れで、異国の地に住むというのはそれだけでも心配や不安でストレスが溜めるものです。

このような心配や不安が結婚生活にも影響を及ぼします。

金銭的な理由

お金についての考え方も海外では全く違う場合があります。日本人は世界的に見てもお金を溜め込む習性があると言われています。

そんな中、常にお金を投資し続けたり、浪費するパートナーに我慢し続けることはできるでしょうか?

お金を使い方はきちんと話合わないと行けません。

国際カップルでのトラブル集

宗教の違い

日本は無宗教(表向きには仏教?)の方が多いと思います。しかしながら、無宗教というのは世界的には珍しく、外国人の方でしたら、何かしらの宗教を持っている方が多いです。

毎週教会へ行ったり、時間になったら拝礼を行うなど、宗教によってさまざまな行いがあります。日本人から見ると「何で?」と思うことが出てきますが、国際結婚をしたならば、夫婦で付き合っていく必要があります。

また、宗教によっては食べられない物があり、今まで食べれていたものが食べられなくなることがあります。

宗教上食べてはいけない物の例を紹介します。
・イスラム教
イスラム教は豚肉を食べてはいけないこととなっています。また、他の肉であってもハラルに認定されてない動物肉(正規な殺し方でないもの)は食べることができません。
お酒もNGです。
・ヒンドゥー教
ヒンドゥー教では牛は聖なるものなので食べません。またそれ以外でも基本的に動物の肉は食べません。カーストが違う人同士で食べないところも重要なポイントです。
・ユダヤ教
ユダヤ教では草食動物でかつ割れたひずめを持っていることと反芻するのが食べられるかの条件となってきます。牛や羊は大丈夫です。

国際カップルが日本で結婚式を挙げる際のワンポイントアドバイス!参照

まとめ

以上、いかがだったでしょうか?国際カップル同士では日々新しいことに直面し、ストレスフルなことが多くなることが多いです。

このようなことが日々重なって離婚の原因となっています。

離婚率は高いですが、順風満帆な結婚生活を送っている国際カップルがたくさんいるのも事実です。国際結婚を円満にできているカップルはお互い妥協できているカップルのような気がします。

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Jenny

Jenny

ベトナムのフエ出身。高校卒業後、日本の国立大学へ進学。 大学卒業後は日本の観光業の仕事に携わる。2020年にベトナムへ戻り、ベトナム法人 HD Global Consulting Co.,Ltd. を立ち上げる。 ベトナムから日本とのビジネス支援を行っている。

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