就職活動の大手企業に多いリクルーター制度とその対応策をご紹介します。

近年の新卒向けの就職活動では、リクルート制度を活用している企業がとても多くなっていています。特に大企業になるほどこの傾向は顕著です。今回は、私の就活での経験、元リクルーターとしての経験等踏まえ、その実態を紹介していきたいと思います。

就職活動におけるリクルーター制度とは何なのか?その対応策を元リクルーターが説明します。

リクルーター制度とは?

リクルーター制度とは企業の方が個人的に学生を連絡を取り、優秀な学生をスカウトする制度です。スカウトされた学生はいきなり最終面接に進む事ができたり、内定に向けてサポートを受けたりする事ができます。

企業によってリクルータの扱いは違いますが、近年ではリクルーターでの採用活動を通して7-8割程度の学生を取る企業も少なくなく、場合によってはリクルーターが付かないとエントリーすら困難な企業があります。

大手企業ほどリクルータ制度を使っているので、大手に入りたい方はまず、リクルーターの接触が必要不可欠となってきます。

リクルーターからスカウトされる場合の流れ

リクルーターからスカウトが来る際の流れとしては、大きく以下の2点が多くあると考えられます。

1.エントリーからメールか来るケース

リクルーターがマイナビやリクナビ等の就活サイトから自社にエントリーした学生の履歴書やTOEICなどの資格を見て優秀な学生にリクルーターから連絡が来るパターンです。

連絡は突然くる場合が多いので、スパムの設定をしている人は解除し、定期的にメールを見る必要があります。

2.説明会に参加した後にメールが来るケース

大学等で行われる企業説明会で優秀と判断された場合に、後ほどリクルーターから連絡が来るパターンです。

特に大学向けに個室や個別に先輩社員と近くで話せるような場を設けている説明かはリクルーターである確率がとても高いので、積極的にアピールすることで、後日登録したメール等に連絡がきます。

リクルーターから声を掛けて貰いやすくするにはどうしたらいいのか?!

履歴書をしっかりと書く

学生に声を掛けるか決める際には、履歴書(志望動機や自己PR)の中身を読んで決める場合が多いです。リクルーターの目に止まるように、しっかりと書く必要があります。

TOEIC等の資格はしっかりと取っておく!

前項目でも述べたように、リクルーターが付かないと内定がかなり難しい会社が増えてきています。リクルーターの人数は限られていて、一人で何百人も見る事ができないため、履歴書でのスクリーニングが厳しくなってきています。

人柄の良さなどを伝えられる前に落とされてしまう場合があるので、目に見える資格はしっかり取っておくと有利に働きます。

大学のOBが多いと来る可能性が高い

リクルーターは大学のOBが多いと付く事が多いです。そして、基本的に自分の大学のOBがリクルーターとなるケースが多いです(例外はたくさんあります)。

企業によっては毎年この大学から何人取るような目標がある場合があり、指定されている大学にリクルーターを送り指定人数の生徒を確保し、囲い込むのがリクルーターのお仕事です。

大企業に入るためにはどうすればよいか?という記事にも書いたのですが、リクルーターが付く為にも、まず企業が採用しようとしている指定の大学に入る事が重要になってきます(ある意味究極の学歴フィルターです。)。

そういった意味でも新卒で就職活動をする際にある程度の学歴は重要だと考えています。

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企業説明では積極的に質問を!

企業説明会で、意欲的に質問をしている学生は人事の目に留まりやすく、リクルーターが付く事があります。ちなみに大学での企業説明会はリクルーターがやっている場合が多いです。

積極的に質問やアピールを行うことで、リクルーターの目に留まるとリクルーターが付くようになります。

リクルーターが付いてからがスタートラインである

リクルーターから連絡が来ただけでは、スタートラインに立っただけです。ここからが勝負になってきます。スカウトされた段階から学生のスクリーニングが始まるので、他の学生に負けない様にしっかりとアピールする必要があります。

まだ、社会人前の学生という事でどのようにアプローチすべきかわからない方が多いかと思いますが、難しい事はあまり考えず、積極的に行動する事が大切です。以下に少しポイントを上げます。

面接や課題などの相談、添削

リクルーターが付いたら、今後の選考で必要になる課題や面接について話を聞いたり、一度見て貰ったりすると良いです。積極的に行動できる人は内定後も報連相(報告・連絡・相談)を怠らない人だと思われとても好印象です。

一回一回面接を受ける覚悟で面談を行う

リクルーターと一緒に喫茶店でお茶をしながら、話そう等と誘われたりする事がありますが、0次面接だと思ってしっかり準備して挑みましょう。先輩感覚で話してしまうと、次に進めない可能性が高いので、注意が必要です。

しっかりと情報共有を

リクルーター制度を取っている企業で気を付けたいのが、企業がどのようなプロセスを取っているのか分からない事です(完全にブラックボックスです。)。自分がリクルーター選考の中で落とされたのかすらわかりません(これがかなり厄介です)。

リクルーター面談が数回ある企業もあり、数回面談を行いスクリーニングを行っている場合も多くあります。同じ大学等で同じように面談を受けた人等がいるはずなので、情報を共有しましょう。そして、自分が落ちている様なら次へ切り替えることも大事になってきます。

まとめ

リクルーター制度は近年多くの企業で採用されている選考プロセスとなっています。企業によって選考プロセスがかなり違うため、ピンポイントでの対策がし難いですが、毎回面接や履歴書を提出するんだ!と思って全力で挑めば、内定を掴む事ができるはずです。検討を祈ります。

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Nickey

Nickey

愛知県出身で、現在はベトナムのフエに在住。デンソーやNTTデータベトナムを経て、ベトナム法人 HD Global Consulting Co.,Ltd, を設立。 ベトナムから東南アジアを中心とした世界の面白いや少し役に立つ情報を発信しています。ベトナム人の妻を持つパパであり、日々ベトナム語と格闘中。

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